RI検査とは
ガンマカメラと呼ばれる機械で患者さんの身体から放出される微量な放射線を画像化することができます。代表的な検査を以下に示します。
- 骨シンチ:頭から足先まで全身の骨を観察することができる検査で、がんの骨転移や骨の炎症等を調べることができます。
- DAT-Scan(ドパミントランスポータシンチ):パーキンソン病や一部の認知症は症状が似ていますが、治療薬は異なります。この検査はそれらの病気の鑑別に役立ちます。
- 脳血流シンチ:脳内の血流がどのようになっているかを画像化することで虚血部位を特定し、脳の病気の鑑別に役立ちます。
- FDG-PET:全身の糖代謝が盛んな所を探す検査で特に悪性腫瘍・悪性リンパ腫の発見に役立ちます。
検査の流れ
- 1.放射性医薬品(RI)と呼ばれるお薬を腕から注射します。このお薬は観察したい臓器に集まる性質を持っているので、患者さんの容態に合わせてお薬を選択しています。
- 2.注射後、目的の臓器に集まるまで待機していただきます。この時、待ち時間が長い検査の際は一度帰宅していただいても構いません。
- 3.時間経過後撮影を行い、検査終了となります
はじめて検査を受けられる患者さんへ
「放射線」を発生するお薬を「体内に投与」するという言葉を聞いて不安になられる方は少なくありません。ですが、医学的に安全性は確立されている検査ですので安心して検査をお受け下さい。
RI検査のお薬は放射線が出る作用が短時間しか持続しないもののみを使用しています。このため、検査が終わり次第、いつも通りの生活をしていただけます。投与後しばらくは微量な放射線が放出されており、デパート等のトイレで火災報知器のセンサーが誤反応することがあります。
当院の特徴
当院の装置は従来のRI検査に加えて、PET検査も行えるハイブリッド機です。