公立甲賀病院の新しいホームページへようこそ!院長3年目となります川知之です。
2020年春から新型コロナウイルス感染症が拡がるにつれて、医療体制は一変しました。地域住民の皆さんにとっては毎年受けられていた健診を控えたり、病気になっても症状が軽い場合はまずご家庭で様子をみたりなど、いわゆる受診控えが続いていますし、私たちの病院も全ての入院患者さんを隔離するかのごとく、ご家族ともお会いできない厳しい面会制限を行うとともに、新型コロナウイルスに対応するため一般診療の一部を制限せざるを得なくなりました。本来、我々医療従事者は悩める人や病める人にできるだけ近づき、信頼関係を築きながら医療や介護を実践するはずが、できるだけ距離をとったり接する時間も短縮したりなど、真逆のことを強いられる異常な状況がもう1年以上続いています。
さらに新型コロナウイルスは皆さんの受診行動や疾患の発生頻度にも大きな影響を及ぼし、インフルエンザによる夜間・休日の救急受診がほとんど無くなるなど、私たち医療機関の負担が減った部分もあるのですが、この1年は人間ドックやがん検診の受診控えにより早期がんの診断数が相当減少したことが報告されており、今年以降に進行がんの患者さんの急激な増加が懸念されています。
この2021年後半にはようやくワクチンが普及し、患者さんに寄り添う本来の医療・看護ができることを期待しています。当院は今年創立82周年を迎え、地方独立行政法人として3年目を迎えますが、当院もアフターコロナ時代に相応しい新たな一歩を踏み出したいと考えています。まずは当院のホームページをリニューアルし、健康教室やがん検診のご案内、わかりやすい受診の流れやケアミックス病院の特徴など、できるだけ地域の皆さんや患者さん目線に合わせるよう内容を変更しました。新型コロナウイルスを克服した暁には、今まで以上にスキンシップを大切にした医療、さらに患者さんに寄り添う看護を提供していきたいと思います。ぜひ当院ホームページをご覧いただき、従来通りの定期的ながん検診へ戻すことや、具合の悪いときは我慢せず受診するなど、市民の皆様の適切な行動に結び付けていただければ幸いです。これからもご支援のほどお願い申し上げます。
公立甲賀病院 院長
川 知之
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