X線を用いて骨を構成しているカルシウムなどの量を測定します。測定する部位は腰や股関節などを測定し骨密度を算出します。測定時間は10分程度です。
当院では令和5年度に骨密度測定装置を更新し、骨密度と同時にTBS(海綿骨スコア)という検査を行えるようになりました。TBSとは、骨の内部の海綿骨の構造を評価し、骨折のリスクの部分を色で評価する方法です。骨折リスクを事前に回避するために、骨密度+『骨質(TBS)』の検査をおすすめします。
骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは、骨量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。
骨粗鬆症の予防には
・転倒に注意する
・カルシウムを十分に摂取する
・ビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウムを摂取する
・適量のタンパク質を摂取する
・禁煙しアルコールは控えめにする
・運動や日光浴をする
骨密度検査が有用な疾患とは
・関節リウマチ原発性副甲状腺機能亢進症、Cushing症候群、甲状腺機能亢進症、性腺機能不全、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)など
・次の薬を内服されている方(ステロイド薬、抗けいれん薬、ワルファリン、性ホルモン低下療法治療薬、SSRI、メトトレキサート、ヘパリンなど)
・アルコール多飲、胃切除後、神経性食欲不振症、吸収不良症候群、ビタミンC欠乏症、ビタミンAまたはD過剰の方
上記以外でも、閉経後の女性の方は定期的な検診をお勧めします。
骨粗鬆症の治療には
内服薬や注射(カルシトニン製剤)などによる治療を行います。
検査を受けるには
骨量が気になる方は一度、骨密度検査を受けてみてください。
どこの診療科でも検査を受けることが出来ますので、お気軽にご相談ください。
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