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当院における腹壁ヘルニア治療-外科-

当院の腹壁ヘルニアの治療の特色

●当院では腹壁ヘルニア、特に鼠径ヘルニアや腹壁瘢痕ヘルニアに対して積極的に腹腔鏡下手術(全身麻酔)を行って、小さい創で術直後疼痛や慢性痛の軽減に心掛けています。特に鼠径ヘル内の腹腔鏡手術は術後の慢性疼痛の発生率が著しく低いとされています。

●また、腹腔鏡手術が困難な鼠径ヘルニアに対しては安全性を考慮し、局所麻酔による鼠径部切開による修復を行っております。

●全ての患者様に腹腔鏡による治療が良いというわけではありません。患者様一人一人に対して最も適切な治療を選択するよう努めています。

●入院期間は手術も含めて4~5日程度です。

腹壁ヘルニアとは

 腹腔内の臓器(腸管や肝臓、膵臓、脾臓など)は腹膜という薄い膜で覆われ、筋膜に包まれれた頑丈な筋肉、そして皮下脂肪や皮膚で覆われています【図1】。
 腹壁ヘルニアとはその頑丈な筋肉の膜が筋肉と共に破綻し、弱くなったところに、伸びた腹膜(ヘルニア嚢)が膨隆(ふくれる)することです【図2】。この弱くなったところから腸管が飛び出すと、いわゆる「脱腸」ということになります。中には飛び出した腸管が壊死することもあり、飛び出した腸が戻らなければ緊急手術を行うことがあります。

どのようなタイプがあるの?

腹壁のヘルニアで最も多い疾患は鼠径ヘルニア(内鼠径ヘルニア、外鼠径ヘルニアがあります),その次に多いのが腹部手術の腹部創部に生じる腹壁瘢痕ヘルニアです.他に大腿ヘルニア、高齢の女性に多い閉鎖孔ヘルニアなどがあります【図3】.

治療は?

治療の原理はとても単純です。治療は、欠損した筋肉の膜をメッシュ(人工の膜)で補強します【図4】。
ただし、若年者(30歳以下くらいでしょうか?)の鼠径ヘルニアは出口が狭いことが多く、ヘルニア嚢を切除し、周囲の筋肉の膜を縫合するだけで治癒することが多いので、極力メッシュは使用致しません。可能性は低いもののメッシュが男性不妊症の原因になりうるからです。これに対してある程度の年齢の鼠径ヘルニアでは、メッシュなしでは再発することが多く、メッシュという人工の膜をあてて治します。

文責 中右 雅之

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