院長のご挨拶｜地方独立行政法人　公立甲賀病院（滋賀県甲賀市）

院長のご挨拶

公立甲賀病院のホームページをご覧いただき有難うございます。もうすぐ院長として5年目を迎える川知之です。

2023年後半から世の中はコロナ禍をほぼ抜け出していますが、コロナはインフルエンザよりも感染力が強いため、病院内ではマスク着用など気の抜けない状況が続いています。

さて、甲賀市・湖南市を主とした地域住民の皆さんは公立甲賀病院に何を求めておられますか？　近年は医療機関の役割分担が進み、当院のような地域支援病院では、紹介状を持った患者さんを主に受け入れるしくみとなっています。したがって、当院が目指すべき医療はかかりつけの先生方からの依頼に応えられるよう、できるだけ多くの病気をカバーし、安心と安全を保証しつつ標準的な診断と医療が行えること、に尽きます。例えば、心筋梗塞や脳卒中は24時間365日対応していますし、一般的になってきた前立腺がんや直腸がんのロボット支援手術は、今年から当院でも国産ロボット”hinotori”を用いて開始しています。

当院が求められるべきもう一つは救急医療です。甲賀市・湖南市で年間約6000台の救急車出動があり、当院ではその約60％を受け入れています。夜間の小児救急や心臓外科医による緊急手術が必要な患者さんなど一部を除き、ほとんどの救急車を断らないように心掛けています。しかし、当院だけで全ての救急に対応することは不可能ですので、これからも近隣の医療機関と協力し、甲賀市・湖南市で生じた救急患者さんが地域で医療を完結できるように努力を続けてまいります。